伝匠堂メニュー
          
◆ご依頼方法◆

1、写真の送付
2、仕様その他の詳細確認
3、御見積
4、御依頼
5、お支払方法


1、先ずはメールで写真をお送り頂く事から始まります。
特に大きい物や、既に劣化が著しい物は、輸送が困難なケースも有りますので、写真をお送り頂くようにしています。デジタルカメラやスマートフォン等で撮影して、メールに添付して頂く事が最善です。
撮影は対象品の上下左右、表裏等を、正面から撮影し柄や形状が極力歪まないようにして撮影して下さい。
また画像は可能な限り圧縮せずに送信して下さい。1回の送信で弊社が受信可能なファイルサイズ合計は10MB程度です。しかしご依頼主の方が利用されているネット環境によっては、送信は2〜3MBが限界の可能性もあり得ます。写真が多数、或いは極端に大きな場合は、ファイル転送サービスをご利用下さい。
※個人で利用できる代表的な無料ファイル転送サービス

firestorage     https://firestorage.jp/
ギガファイル便 https://gigafile.nu/
(注)各社HPをよくお読み頂いた上ご利用下さい。


フィルムカメラで撮影した写真や、紙にプリントしたものは、拡大して細部の確認が出来ないケースがありますので、極力お避け下さい。ファイル送信方法がよく分からない場合は御相談下さい。

【撮影の一例】
半纏の大紋が撮影方法で次のように変わります。


正面から撮影した場合 ※床に置いて真上から撮影するようなケース


斜めに撮影した場合 ※床において手前から撮影するようなケース

小さい画像やプリントした物の場合


2、分かる範囲内で以下の内容をお知らせ下さい。
・素材
・寸法
・前回製作した時期
・製作希望数
・使用時期(例・・お正月の行事に使いたい、祭礼は○月○日 等)
・完全複製、類似品製作等のご希望条件
・御予算の上限

その他、気が付かれた事、気に掛る事はどんなことでもお知らせ下さい。その上で上記の内容を含め、細かい点の確認と御打合せをし、製作内容を決定していきます。

3、2で伺った情報とご要望を基に御見積をさせて頂きます。
形状が特殊なものの場合、現品をお借りしての精査が必要な場合もあります。その場合は御写真を頂いた段階か、御打合せの段階で、その旨を御連絡させて頂きます。

4、御見積書の内容を十分に御検討頂き、ご依頼されるかを決定しご連絡下さい。
制作期間、費用等も含め十分に御検討下さい。またご不明点やご相談がある時は些細なことと思ってもご遠慮なくお申し出ください。御依頼は弊社からお送りする御注文確認書が必須となります。御署名御捺印の上メールまたはFAXして頂き、弊社に到着してご依頼が完了となります。完全受注生産品となりますので、御注文確認書受領後は一切のキャンセルは出来ませんので、十分ご注意下さい。


5、お支払方法
現金のみのお取り扱いとなります。クレジットカードや電子決済はご利用頂けません。
制作するものとお見積金額に因り異なりますが、ご依頼時に着手金(手付金)が必要となる場合があります。その際は御見積り時にご案内を致します。


★実際のご依頼はこんなスタイル




 上の写真をお送り頂いて、名称の書かれているものを全てお作りしました。

納期:余裕はあるけど、半年先のお祭りに使いたい。
素材:よく分からないけど、折角だからよいものを。
予算:相場も分からないから、先ずは見積もってほしい。
このように最初は概要からスタートしています。そこでこの写真を関係先に転送をしたところ、
天狗の面:作った当時の彫師の方が判明(既に故人でした)
狩衣:織元が判明
紋袴:織元が判明
その他の物も同仕様の物や、酷似した物が見つかり、ここまでは順調でした。

ここで2つ問題が出てきました。
ひとつ目は、狩衣と袴を絹に作れるかということでした。確認したところ、狩衣だけでも数百万円、袴と合わせると桁が増えるということになり、織元も「自分が知る限り絹で作ったのは100年以上前」ということで、ご依頼者もポリエステルにすることで決定しました。
ふたつ目は、天狗の面です。同門の彫師の方にお願いをすることになった数日後、連絡がきました。
「これ、元はひげが植毛されていたものですが、長さは何センチが良いですか?」
言われたのです。ご依頼者に確認したところ、
「自分が初めて見たときには、既に描かれていたので分からない・・・。」
周囲の方に伺ってみても誰も知らないと言うので、彫師の方に
「標準的な長さで、お任せします。」
とお願いをしました。原形が失われるというのは、こういったことなのです。大切にしていてもいつの間にか変化し、それを記憶している人がいなくなる。だから、無くなる前にきちんと作って頂きたいと願うのです。