扇子のお仕立てを承ります。
各種扇子をオリジナルデザインでお作り頂けます。
文字、家紋、ロゴマーク、イラストや写真等を自由に入れる事が可能です。

フルオリジナルのデザインでお作り頂く以外にも、既製品に文字をプリントする事が可能です。左のサイドメニューからお好みの扇子をお選び頂き、どのような内容でお作りになりたいかをご相談下さい。


扇子の種類は次のようなものがあります。
○涼扇子・イベント用扇子
○祭用扇子・袴用扇子
○舞扇子
○その他
 
※上記以外のタイプをご希望の場合は詳細をご連絡下さい。
(例)懐中扇子・留袖用・茶席用等

弊社で御注文を頂く扇子は、全て京都扇子団扇商工協同組合所属の専門工房で、熟練の職人がお作りする国産品です。万一長年ご利用の間に要(かなめ)が壊れるなどした場合、修理をさせて頂く事も出来ます。(有償)
※修理の可否につきましては、骨の状態など総合的に判断を致しますので、修理が出来ない場合も御座います。予めご了承下さい。

以下のアイコンからご希望の扇子を選択頂くと、専用ページに移動します。

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   涼扇子とイベント用扇子 一般的な京扇子

  
祭用扇子と袴用扇子 イベントを盛り上げる必需品

  日本舞踊等の伝統芸能で使います

扇子のデザインをする方は必読です!


【扇子とは】
その昔、扇子は今の様に紙の貼ったものではなく、木の板を繋ぎ合わせた木の扇でした。元々は木簡と呼ばれる木製の覚書に利用された物を、バラバラにならないように繋いで、たくさんのメモを出来るようにしたものが始まりと言うのが一般的な説です。桧扇(ひおうぎ)と呼ばれる現存する最古の扇子は、京都の東寺にある千手観音像の腕の中から見つかったものだそうです。つまり平安時代に作られたと言う事です。勿論この頃は扇いで涼を取るものではなく、文房具の一種だったのです。
それが紙を貼ったものに変化し儀式などで貴族が使用するなど、まだまだ庶民の使う物ではありませんでした。紙が貴重品だったこともあり、使用が制限されていたとされています。

そこから時代が流れ鎌倉時代に中国に渡り更に変化し、室町時代に両面に紙を貼った唐扇として逆輸入され、現在の扇子にかなり近づいてきました。これが日本でも作られるようになり、庶民の生活の中にも扇子が使われるようになっていきます。

江戸時代には茶道や舞踊などいろいろな方面で多用されて、生活の必需品となっていきました。そしてそれまでは京都で生まれ育った扇子も、日本の政治が京都から江戸に移った事で、京都の扇子職人が移り住んで江戸独自の扇子、いわゆる江戸扇子が出てきました。京扇子と作りが異なるものですが、実用性に重きを置いた作りの扇子で、独特の発展をしていきました。こうして日本中に沢山の扇子が出回っていったのです。

優雅な京扇子、粋な江戸扇子と言われるように、京扇子は柄付にも色彩豊かで繊細なものが多く、江戸扇子は柿渋を塗布したものなど武士や江戸っこが好むものが多くなります。扇骨も京扇子は細くしなやかで数が多く、江戸扇子は太めでしっかりしたものを数少なく誂えたものが基本となっています。どちらも現代では需要の減少と共に職人の数が激減。殊に江戸扇子は全工程を一人の職人が担う事も有り、価格も高騰しているのが現状です。生産量の90%が京扇子と言うのも、この製造工程に違いに起因するのかもしれません。

現代において扇子は時代の中で再度見直され始めています。主原料が紙と竹である事がその大きな要因でしょう。数年前から携帯扇風機が流行していますが、全てが樹脂製であり充電式であるがゆえにリサイクルされず廃棄されるバッテリーを内蔵しているのは、今叫ばれるサステナブルとは対極にあるものと言えます。勿論、屋外で仕事をされる職人さん達には必需品。昨今の暑さは危険なレベルですから手放せません。でも通勤時や移動中の会社員の方は、使いにくいのが現状です。もっと色々な意味で使い易い扇子を作っていくこと、それが弊社の役割の一つだと思っています。