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今回ご提供するのは牛革製の半纏です。
使用するのは牛床革スウェードで、12色の中から選択し、デザインフリーで製作が可能です。


【本革半纏の現状】
革の半纏は、江戸時代中期から火消しや花火師が耐火用として、また鳶職が防寒用等に愛用したことで知られています。当時は高級な鹿の染革などで作られそれなりな富裕層が所持していたもので、高品質な物が中心だった為現存するものもありますが、さすがに経年劣化した状態の物が多く、趣味で持っている方が大半で実用に堪え得るものは無いに等しい状況です。

販売されているものはほぼ中古品で、過去の所有者の紋や衿文字が入っています。新品の販売はほぼされていないと言って良いでしょう。類似の革羽織も筆者の知る限り、国内では1社が既製品を1種類販売するのみです。
しかし弊社でも出来るなら自分のデザインで、革半纏を作りたいと言う方がいらしたものの、加工が難しい事、和の世界と現代の皮革加工業者との接点が少ないことで、これまで作られていませんでした。


【御注文生産で承ります】
今回、皮革加工工場の御協力を得て、弊社で本革半纏製作を承る事が出来るようになりました。鹿革ではなく牛床革スェード製で上記の通り12色の地色から選択頂いた物に、白または黒で柄付が可能です。詳細は次頁で詳細をご確認下さい。

【一般的な半纏との差異】
半纏に使用される素材には、次のようなものが挙げられます。
★綿
紬(つむぎ)
刺子(さしこ)
帆布(はんぷ)
シャークスキン
シャンタン
天竺(てんじく)
絽(ろ) 他
★絹
富士絹
羽二重 他
★麻
★ポリエステル
※ポリエステルは綿素材と同じ生地種が多数有り、その他以下の種類も半纏に使用される。
スウェード
トロピカル
サテン 他
★ポリエステル製ジャガード織
※一般的な半纏は染め物だが、数年前から弊社で別注のみ対応している、柄を織り出している多色の半纏

上記は全て素材は異なっても織物ですので耐熱性は低く、火には脆弱です。上記の江戸の火消しが主に使用した刺子半纏は厚手で、少しでも火の粉から身を守れるように利用されていました。耐火防寒用半纏の最上級が本革半纏なのです。革のコートと同様に織物の半纏と比較し重いと言う点を除けば、溶接工の方達が高温のスパッタ(溶接時に飛び散る溶けた金属片)から手を守るのに使用される革手袋に代表されるように、丈夫さは折り紙付きです。また撥水加工を施す事で、屋外で着用時の不意の雨にも慌てる事は要らなくなります。
織物の半纏より経年劣化も遅く、本当に長く愛用して頂けます。

オーダーの方法は次頁にお進みください。